サメに噛まれても歩いて帰宅
フロリダで火曜日、サメに噛まれた男性が大量に出血しながら歩いて家に帰ったと当局が発表した。
サラソタ郡保安官事務所が公表した緊急通報によると、男性はタンパの約70マイル南にあるシエスタキーの沖合を泳いでいてサメに襲われた。
氏名非公表の女性が通信係員に、39歳の男性がサメに手と腕を噛まれたと話す様子が録音されていた。
女性はさらに、被害者が血色を失っていて今にも失血死しそうだが、まだ受け答えに応じており息もあると伝えた。
係員は女性に止血を支持しつつ、救急隊がそちらに向かっていると告げた。
被害者の状態やケガの程度は不明だが、サラソタ記念病院の広報係は火曜日にサメに噛まれて入院した男性がいると述べた。
その他詳細について速やかな情報開示はなかった。
この出来事は、フロリダでおきた一連の理不尽なサメ襲撃のうち最新事例である。
9月にはフロリダキーズでサメの襲撃から夫を守った妊婦がいた。10月には31歳の男性がサメに噛まれて脚に8インチの裂傷を負ったとNBCマイアミが報じた。
世界中のサメ襲撃を調査するフロリダ自然史博物館によると、フロリダ州は(サメの襲撃事件が)世界一多く、1837年から合計852件もあった。
ドイツのリゾート地から統治するタイ国王
風変わりな億万長者であるタイ国王は、推定資産400億ドルという世界屈指の大富豪である。国王はドイツの高級スキーリゾートから自分の国を治めているが、これが国際法違反だと非難されている。ドイツにはおつきの側室たちと一緒にコロナウィルスの大流行が過ぎ去るまで滞在すると言われている。
タイはラーマ国王(別名マハー・ワチラロンコーン)は私的な立場でドイツを訪れていると主張している。しかし、ドイツの公共放送WDRと南ドイツ新聞は、国王が国政をつかさどる拠点としてドイツを利用している証拠を公表した。
タイムズ・オブ・ロンドン紙が取材した記事によると、国王はこの18か月間に100通近い書簡を(世界各国の)国家元首に送っている。その殆どがこのバイエルンの静養所から発送されたという。国王はギリシャの大統領に就任の祝電を送り、何人もの将軍を新たに任命し、妹の選挙出馬を禁じたとされる・・・いずれも高級リゾートでくつろぎながら。犯罪者の処刑をもドイツから命じたという。
ベルリンのタイ大使館は疑惑にまだ返答していない。
国王が国政をつかさどりながらドイツに延々と滞在することは領土主権の原則に違反するおそれがある。報道によると、国王に対しドイツにおけるペルソナノングラータを通告し、300万ユーロの相続税を請求するよう政府に呼びかけている批判者もいるという。
タイは海外旅行中に国政運営に当たる政府首脳は他にもいると反論するかもしれない。しかし、国王の滞在が延長するに連れ、ドイツからの統治がドイツの主権国家としての権利を侵害すると主張する批判者は勢いづくだろう。
ワチラロンコーンがドイツに事実上居住していることは、ドイツ政府がホテルに営業停止を命じたパンデミック初期に注目された。アルプスのリゾート地ガルミッシュ・パルテンキルヘンにあるグランドホテル・ゾンネンビッヒルは、国王の接遇が許されるべきだと主張し、営業停止命令に不服申し立て、それが認められた。
メルケル独首相は国王を国外追放するようタイの反対勢力から働きかけられてきた。ハイコ・マース独外相は、もしドイツ領内で不法に国政をつかさどっていると判明したら「迅速な結果」に直面すると国王に警告した。
王室の不節制に対するタイの抗議活動が手荒く鎮圧されたことがドイツの良心を刺激した。国王の性生活、プードルを廷臣に任命するなどの奇行、ドイツのショッピングセンターで撮られたピチピチなクロップトップ姿の写真・・・このような報道で状況は好転しない。
タイ国王は長年、放蕩と浪費を批判されてきた。デイリービーストは今年初め、彼が38機ものジェット機とヘリコプターを自分用に入手したと伝えられていることを報じた。フィナンシャルタイムズ紙と共有するドキュメントによると、メンテナンス、燃料、グラウンドサポートなど、航空機にかかる費用は来期年間6400万ドル近くに上るという。
タイの法律では、神格化された王族はそのペットを含めて批判の対象とすることが禁じられている。違反した場合は処罰され、最長で35年間服役することになる。しかし、国王のドイツ放蕩生活の報道はますますソーシャルメディアでタイに漏れ伝わっている。
今年初め、タイはフェイスブックに対し、100万人以上が参加する王室批判グループの削除を求めた。タイの若者は抗議活動において、反体制派弾圧の終結、新憲法の制定、王室の改革を要求している。
タイ経済は観光業に大きく依存しており、パンデミックで打撃を受けている。そのため国王の贅沢な暮らしぶりに対する不満が膨らんでいる。
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